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 何やら色々と問題ありげな状況を抱えつつ、ようやく出発したトロッコ列車。阿蘇の大自然の中を、あくまでマイペースで進んでいくのでありました。

車内はこんな感じ

 出発前からはこんな感じでした。既に普通の車両よりも、小さいトロッコ列車の車内は、立ち乗りスペースも満足にありません。幸い健一郎は、一番最後尾の席だったので、もたれかかる壁がありました。おかげで、片道1時間の旅は、わりと楽でした。

 駅を出てすぐ、いきなり足元の景色がこんな感じになりました。高いところが大嫌いな健一郎にとっては、いきなりボディーブローを食らわされたような感じです。

 何でもこの場所にもうすぐダムができるらしく、川の真ん中では地質調査のためのボーリングが行われていました。せっかく綺麗なところなのに、なんでダムなんかわざわざ造るかな?本当に必要あるのかな?

 土木関係の仕事に就いている人間にあるまじきことを思いながら、眼下の景色を眺めていました。結構高いところでしたが、ここはまだ序の口だったのです。

いきなり・・・

たけぇーっ!

 それからすぐ、列車は短いトンネルをくぐりました。

 そして、そこから出たら、足元がすぐにこんな感じでした。高さ60m長さ100mの鉄橋を、トロッコはそれはそれはゆっくりと進んで行きます。列車の中にでは、乗務員のアナウンスがのんびりと流れています。

 「この鉄橋は、50年前に造られました」

うう、嫌なこというな。怖かろうが。

 ふと後を見たら、後にオッサンが1人乗ってました。ちょっとアナタ!危ないでしょう、もう!

 小さい機関車の上で、とにかくしょっちゅうエンジンの具合をチェックして、なにやら中をガチャガチャいじっています。もしかして、結構危ないんですか?この列車。

「この鉄橋は、今まで一度も壊れていません」

 タイミングよく流れるアナウンス。

あったりまえでしょうがっ!

 壊れとったら、今ごろこんなところをのんびり走っとらんわ!ちゅーか、油断してるといまにゴインと落っこちるぞ!

 

こんなところにっ!

のどか〜

 鉄橋を渡ってすぐに、今度は少し長めのトンネルを通りました。そこを抜けると、そこには阿蘇の麓ののどかな景色が広がっていました。置くに見える山は、阿蘇の外輪山です。

 スリリングな渓谷もなかなかですが、このような田舎の景色を眺めながらのんびりと走るのも、なかなか味があっていいです。そんな中、再びアナウンスが流れます。

「あちらに見えるのが、カントリーゴールドで有名なアスペクタです」

おーお、アレがかの有名な・・・。

「その隣の建物が、グリンピア阿蘇です」

ほほーう・・・。

「今月いっぱいで閉園の予定です」

うわぁー・・・。

 名水100選で有名な白川水源や、温泉付きの駅とか色々通り過ぎて、終点の立野駅に着きました。これがまた以外と綺麗な駅でした。ここでも既に、くだりのトロッコ列車を待つ観光客でごった返していました。

 ワンマン列車せ運行しているせいか、駅のホームと外はツーカーで自由に出入りできます。中庭も広々としていて、とてもイイ雰囲気の駅です。朝の早い時間に散歩してみたくなる、そんな感じのサワヤカさがあるところでした。

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駅の外には

 駅の外には、SLが展示されていました。

 ちょっと昔までは、ここまでこのSLが走ってきていたんでしょうね。時間があったらこの辺りも少し歩いてみたかったんですけど、下り列車の時間があったので残念ながらそれはできませんでした。

 帰りは普通のワンマン列車に乗りました。時速20kmのトロッコ列車から時速60kmのワンマン列車。単純にスピード3倍なので、さしずめシャア専用といったところか。行きは南側ばかりを眺めていたので、帰りは北側に座りました。

 その途中で良く見かけたのが、このベンチです。何処の駅にも置いてあったのですが、「ASOみそ」ってなんぞな?なんで「阿蘇」でなく「ASO]なのか。名付け親のセンスがギラリと光る商品名だと思います。

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 白川渓谷手前の長いトンネルは、実はこのようにびっしりと石が積まれていたのでありました。鉄橋が50年経ってるってことは、このトンネルも当然50年経ってるってことですね。

 大型の機会もなかった時代に、よくもまぁここまで長くて緻密なトンネルを作り上げたものです。さすがは石工の国熊本です。

行きとはちょうど反対側の白川渓谷の眺めです。

本当にいい眺めです。鹿児島ではちょっとお目にかかれない景色です。普通の列車に乗っているせいか、さほど高さへの恐怖はありません。昨年末に行った、綾町の吊橋よりも高さがなかったせいでしょうか。それでも、線路の上に立てと言われたら、絶対に立てないです。

 再び高森駅に戻ってきた我々は、一路熊本市内に向けて走り始めました。

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 熊本市内に向かう我々が見たものは、阿蘇方面の道路の渋滞でした。ラジオの道路情報によると、10kmの渋滞だとか。時間は午後3時を回っています。

一体今から何処に行くんだ?

 そういえば、午前中に高森駅に向かうときもかなり渋滞していました。阿蘇と言えば、かなり有名な観光地です。ゴールデンウイークともなれば、何処からともなく人が集まってくるのでしょうね。その中に、我々もいるんですけど。

 熊本市内をちょろちょろしたあと、我々は宿泊予定のビジネスホテルに着きました。三井グリーンランドから車で15分の場所にあるので、三井行きの前線基地としてはもってこいの場所です。

 ただし、周りは畑ばっかりでなーんにもありません。

 近くに造船ドックがいくつかあって、そこに出稼ぎに来ている人たちの定宿らしいこのホテル。宿泊という目的以外、特にサービスのないシンプルなところでしたが、部屋はきれいでした。

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 当初の予定では、地元の美味い店で飯を食うはずだったのですが、想像以上に何もない所だったので、商店街事態を探す羽目になってしまいました。

 そして、追い討ちをかけるようにシトシトと降り始める雨。飯よりも先に、明日の雨具を調達してしまいました。

 で、肝心の晩飯ですが、結局閉店間際のダイエーに飛び込み、時間切れのお惣菜を山のように買いこんでホテルの部屋で食べました。パックの馬刺しがあるという以外は、至って普通。いや、かえって普段よりもわびしい晩飯となったのでありました。なんだかなーもう。こんなことなら、ホテルの晩飯頼んでおけばよかった・・・。

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