さて、ようやく書けるようになった健一郎旅日記。 まず第1回目は、10月26日に行ってきたツーリングです。 メンバーは総勢5人。すべて会社の人間です。健一郎、ササー課長、K1さんにヨウイチロウくん、そしてウッディー。それぞれ、自慢の愛車に乗って集合場所へとはせ参じました。 その日の天候は、少々雲があるもののおおむね快晴。空気もさほど冷たくなく、ツーリングに行くにはもってこいの天候です。週間天気予報では、週末雨になるようなことを言っていたのでとても心配していたのですが、日ごろの行いが良いせいか快適なツーリングが楽しめそうな環境になりました。 |
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今回参加するマシンは、この4台と後ろに見えている紺色の車です。 奥の2台がササー課長とヨウイチロウくんのハーレー、手前がK1さんのゴールドウイング、奥の車がウッディーのインプレッサ。そして真ん中のが私のLANZAなんですが・・・。はなっから同じ条件で走るのが無理な取り合わせです。 バックアップのインプレッサはともかく、リッターバイク3台といっしょに、230ccのバイクで肩を並べなくてはいけない健一郎。早くも血を吐きそうなツーリングの予感がします。ちなみに、今回のマシンの排気量を、簡単にグラフにまとめてみると下のようになります。 |
なんっすか?真ん中の省略線は!?ちゅーかもう泣きそうです。
何か基本的な部分で大切なことを間違えているような気がするのですが、一向は北に向かって走り出しました。 目指すは宮崎県の「生駒高原」ちょうど今の時期、コスモスが満開で観光客も多いところです。 「生駒高原がお勧めっスよ」 という、ヨウイチロウくんの強いプッシュで決定した今回の旅の目的地。果たして、満開のコスモス畑は我々をどのように迎えてくれるのでしょうか? 生駒高原に行くには、霧島へ向かいえびの高原を抜けるルートが最短です。我々一向は、途中で休憩をはさみつつえびの高原に向かいました。
が、
えびの高原に向かう県道は、山の等高線に沿って道が通っています。普通の道路と違って、とんでもない急カーブやら急な坂道やらが連続しています。2ストのLANZAは、もう何度となくシフトチェンジを繰り返し、勢いを殺せずセンターラインを越えたり、揚句にバランス崩してこけそうになりながら、何とかえびの高原にたどり着きました。 |
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高原だからでしょうか?やたらと雲が近いところに見えます。写真の雲も、実は山を少し飲み込んでます。うっすらと霧のように山のてっぺんを覆い隠しています。おまけに凄いスピードで流れていきます。ちゅーか、すんげー寒いです。 空気も澄んで、景色もきれいなのですが、まるで初冬のように寒いです。空気を吸い込むと冷たさで鼻の奥にツーンとしたものを感じます。 首周りを覆うための半袖ベストに皮ジャンを着ていたので、上半身はさほどではなかったのですが、擦り切れたジーンズしかはいていなかった下半身が寒いの何の。よもやこれほどとは思っても見ませんでした。 缶コーヒーで体を温めたあと、我々はえびの高原を抜け、一気に生駒高原まで下りました。 |
生駒高原まで下る坂も、上りで使った坂のようにくねくねとしています。おまけに、何の前触れもなく道幅が狭くなるので、とんでもなくスリリングなコースです。 カーブの部分には必ずと言っていいほどタイヤのグリップ痕が残ってます。多分、近所の走り屋さんが毎晩のように「頭文字D」ごっこをしてらっしゃるのでしょう。 山を下るにつれて、だんだん耳が遠くなっていきます。気圧差で鼓膜が圧迫されているんですね。走行中にエンジン音が聞き取りにくいというのは、なんだかとても不安です。もし何がしかの異常がバイクに発生したら、必ず変な音がします。それが聞き取れずに、ずっと走りつづけたら重大な故障につながりかねません。 いろんな意味でとても神経をすり減らした下り坂でした。 |
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生駒高原に着く直前です。 山を降りたら、急にあったかくなりました。すぐそこに、コスモス園の駐車場もあります。 カラダもあったまって、目的地もすぐそこということもあって、皆微妙にテンションが上がってました。 さぁ、いざ満開のコスモス園へ! |
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あれぇーーー? なんか、コスモスすんげー少ないんですけど? どうやら、満開のピークはとっくに過ぎて、今咲いているのは普通に見かけるコスモスとはちょっと種類が違うやつみたいです。一面のコスモス畑を期待していた我々は大ショック。 「ああ、また枯れてますねぇ・・・」 以前ここにきた時もコスモスの茎しか残っていなかったというヨウイチロウくん。今回またしても「枯れた風景」しか見ることができなかったようで。 っちゅーか、お主事前に満開の時期を調べてたんじゃないのか!? |
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咲いていた丈の短いコスモスですが、これももうすぐ枯れそうです。 ああ、見たかったなぁ。一面のコスモス畑。 |
生駒高原から小林市に下った我々は、そこで昼食をとって、しばしの休憩。 最初の計画では、ここから綾町というところへ向かう予定でした。まぁ、そこもコスモスやらがきれいなところなのですが、ちょっと時間がかかるということで予定を変更して田野というところへ向かいました。そこには何でも、とてもマニアックなハーレーの専門店があるとの事。試乗車もたくさんあるらしいのですが、大型免許を持っていない健一郎にとっては関係のない話でございまして・・・。 暖かい日差しの中、一向は田野に向かって走り始めました。その途中で、「綾まで6km」という標識を発見。綾よりはその店は近いという話だったので、もうじきつくかと思いきや、それからさらに30分ほど走り、市街地を抜け、ようやく目的の店の看板が見えてきました。およそ、店が有りそうには思えない山の中。こんなところに、そんなマニアックな店があるのでしょうか? ちゅーか、綾の方が近かったのでは? |
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店、ありますた。 しかも、ほんとにハーレーの専門店。店の中やら外やらに、それはそれは高そうなハーレーたちが並んでます。しかも、結構客足は良くて、健一郎たちが着いてからも、国産のバイクや、バリバリカスタムハーレーに乗った人たちが集まってきてました。ササー課長やヨウイチロウくんのハーレー、K1さんのゴールドウイングは、そんな客の興味を引いたようですが、健一郎のどノーマルLANZAは見向きもされませんでした。くぅー、せめてTRCSの擬装が終わっていればっ! 今年はハーレー誕生100周年らしく、店の中にも100周年限定モデルが2,3台展示してありました。 |
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店を出て、我々は一路鹿児島に向けて走り出しました。 時間はすでに午後3時を回っていたので、高速道路を使おうという意見もあったのですが、健一郎が断固として反対したので、下道を行くことになりました。 都城を抜け、鹿児島の県境を目指します。 西日が射し始めて、やたらまぶしいと思いきや、唐突に太陽が雲に隠れてしまい、やたらと寒くなってきました。夕方ともなれば、やはりそれなりに気温が下がってきます。 ちなみに写真は、大型バイク軍団に必死についていく健一郎です。 午後5時前には県境を越え、ドライブインで休憩することにしました。 |
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ドライブインから、桜島がきれいに見えました。 雲間から射す光は、まさしく「天使のはしご」。なんとも神々しい風景です。 寒さでこってしまった体をほぐしているうちに、無性にドライブインのラーメンが食いたくなって、全員で頂くことしました。冷え切ったカラダに、ラーメンの暖かさが染み込んでいきます。特にどうと言う程のラーメンでもないと思うんですけど、何でしょう?不思議にうまいと感じました。 こういう旅だからこそ感じる、不思議なうまさというやつでしょうか。 |
こうして、今回のツーリングは終わりました。 走行距離は260km。日帰りで走るにはちょうどいい距離でした。まぁ、最後の方は完全に日が落ちてしまって、ちょっと怖い思いをしましたが。 オフロード車での参加でしたので、バイクのパワーはもちろん運転中に腰が痛くなるのではと思っていたのですが、ママチャリに近いライディングフォームですから、そこまでつらいと思うことはなかったです。ただ、頻繁にギアチェンジしなくてはいけなかったので、左手首と肩が痛くなってしまったのが少々つらかったです。 それと、シートがどうしても薄いので、尻の肉が引っ張られて痛かったですね。もう少し柔らかめのシートがあればいいんでしょうけど、それじゃオフ車の意味ないし。 それと、今回新たに発見したのが、LANZAの燃費。計算してみると、リッター25kmくらいで走ってました。長距離ということで普通よりも燃費が伸びたのだと思いますが、それにしてもすごいなぁ。 健一郎にとって初めての本格的なツーリングでしたが、色々と学ぶところもあって、とても面白いものになりました。年内にもう1度、どこかに走りに行きたいですね。 というわけで、健一郎のツーリングリポートを終わります。 |